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「和モダンと平屋」その1・和モダンの平屋とは?その魅力と実例を紹介します

投稿日:2026年7月31日|読了時間:約5分|カテゴリー:家づくりの基礎知識


無料相談会で「本当は平屋が希望ですが難しいでしょうか」というお話がよくあります。ただ、実際には敷地の都合で、2階建てになることが多いです。

「和モダン」という言葉を、建築主ご自身から口にされることは、意外と少ないです。それでも、実例の写真をお見せすると、「こういう感じ、いいですね」と共感していただけることが多いです。

言葉ではうまく説明できなくても、家族が家に求めているイメージが「和モダンの平屋」なのかもしれません。今回は、その正体を、私なりに言葉にしてみたいと思います。

和モダンと平屋についてまとめた記事です。

▶︎ 第1弾:和モダンの平屋とは? その魅力と実例を紹介します(今回)
▶︎ 第2弾:和モダンとは? 和の空間と、その本質について
▶︎ 第3弾:和モダンの平屋で豊かに暮らす 費用について

和モダンの平屋とは

「和モダン」とは何か。

日本の美しさを大切にすること。新建材の家ではなく、自然素材が似合う、木造らしさを持つ家であること。和風であるかどうか、という話ではないのです。

「モダン」という言葉は、本来「新しい」という意味です。つまり和モダンとは、新しい和風という意味ではなく、日本らしい家の再定義だと、私は考えています。


和モダンの平屋の魅力

平屋ならではの暮らしやすさ

平屋の魅力は、庭との関係の近さにあります。もともとの日本家屋では、接地性が強く、縁側があって、日当たりを大事にしています。縁側があったり、土間があったりして、家の中と外の境界があいまいになっています。
現代の平屋でも、この魅力は基本的には同じだと思います。それを活かすかどうかです。

和モダンの美しさ

色使いも大切な要素です。和モダンは白一色ではなく、アースカラー(素材が持つ色)を基本とします。木や左官といった自然素材そのものが持つ色が、そのまま空間の色になる。これが、和モダンならではの落ち着きにつながっていると思います。


設計で大切にしていること

和モダンの家をつくるとき、私がいつも意識していることを、少しだけご紹介します。

柱や梁を意匠として見せる

構造をただ隠すのではなく、あえて見せる。等間隔に架けた梁や垂木は、日本の「竿縁天井」のような、意匠としての美しさを持ちます。

格子という要素

防犯や目隠し、日射よけといった機能を持ちながら、和の表情をつくる格子。和風らしさが敬遠されがちでしたが、最近はその魅力が見直されているようです。

素材の質感を活かす

障子、木、和紙、左官。和モダンの空間は、真っ白い空間ではありません。素材そのものの質感と色を、そのまま活かすことを大切にしています。


実例:和モダンの平屋

高屋の家 「平屋がいい。でも、孫が泊まりに来た時の部屋も欲しい」というご要望から設計した住まいです。片流れの屋根で、一部だけ小さな2階を設けました。日常の暮らしは1階だけで完結する、平屋としての心地よさを保ちながら、必要な時だけゲストルームが使える。そんな設計です。

福富の家 「親を引き取りたい。でも、適度な距離は保ちたい」というご要望から設計した住まいです。玄関をそれぞれに設け、浴室だけは共有しています。水回りを介して、お互いの部屋がゆるやかにつながっています。日常はそれぞれのペースで過ごし、週末には食事を共にする。程よい距離感を保ちながら、一つ屋根の下に暮らす形です。

篠ノ井の家 客間とつながるリビングは、テラスを介して広い庭へと連続していきます。柱や梁を表しにした空間には、洗練された職人の技術が見られます。力強さと繊細さが共存する、自然素材ならではのリビングです。


まとめ

和モダンな平屋が人気なのは、単なるデザインの流行ではなく、日本の住まいの本質を、現代の暮らしに合わせて再定義したものだと、私は考えています。

もっと知りたいと思っていただけたら、一度、お話ししませんか。

土地がまだ決まっていなくても、費用について漠然とした疑問がある段階でも、無料相談会でお答えしています。

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関連リンク:

木下治仁

一級建築士/合同会社HKA 代表

1975年鹿児島県生まれ。田中敏溥建築設計事務所に13年間勤務し、2016年に独立、2024年に合同会社HKAを設立。東京・代々木を拠点に、木造注文住宅・古民家再生・リフォームの設計監理を手がける。ウッドデザイン賞2度、木の建築賞 職人のチカラ賞受賞。

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