和室の長押(なげし)はハンガー掛けではありませんよ!
URA|地域主義建築家連合のメンバーによるブログに投稿しました。
和室の「真行草」の区別ができますか?
今回は「K邸」の”和”の様式について。
和室を知らない世代がそろそろ家づくりを始めます。
いわゆるZ世代(1997〜2012年生)と言われる世代です。
Z世代の上のミレニアル世代(1981〜1996年生)も、ひょっとすると、旅館でしか体験したことがないという人も多いかもしれません。
そう、TVや金庫が置いてあるところが床の間で、ハンガーを掛けるのに便利なのが長押です。畳の上にベッドが置いてあったり、敷居をまたいでテーブルが置いてあったり。
本来と違う使われ方を見ると、美しく感じることはありませんよね。

創作和室が誕生するかも?
私たち建築家や施工する大工さんもその世代になると、本当に知らないまま作られて新しい和室が誕生するかもしれませんね。
それはそれで、創作和室として新しい様式になるので興味が湧きますが、それで良いかどうかはまた別の話です。
私は長押を廻すような真の和室を設計する機会が今までありませんが、建築家の最低限の知識として知っておきたいと考えています。
和モダンって?
最近、和モダンという言葉を使ったりします。
「和」の雰囲気がある「モダン」な意匠ということでしょうか。
近年の住宅様式では「和」は伝統的(クラシック)な意匠のはずが、一回りしてモダン(新しく)に感じられるようです。
私のデザインは「和風ですね」とよく言われますが、和風ではなく和を感じるデザインということだと思います。
和モダンとはそういうことだと思うのですが、いかがでしょうか。
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木下治仁
一級建築士/合同会社HKA 代表
1975年鹿児島県生まれ。田中敏溥建築設計事務所に13年間勤務し、2016年に独立、2024年に合同会社HKAを設立。東京・代々木を拠点に、木造注文住宅・古民家再生・リフォームの設計監理を手がける。ウッドデザイン賞2度、木の建築賞 職人のチカラ賞受賞。



