メンテナンスは設計を学ぶ機会──本当にその選択で良かったのか?
2025年5月15日
「神楽坂の家」へ大工さんとメンテナンスに伺いました。設計は前職の田中敏溥建築設計事務所、築17年が経ち新築の頃より落ち着きのある家になっています。

中庭は多摩丘陵の雑木林をイメージさせます
今回は「ウッドデッキの一部が傷んでいるので見て欲しい」ということでした。雨が当たる部分で根太も傷んでいるので、材料を発注して交換することになりました。他にも換気扇のフィルターの交換、玄関の鍵の調子が悪い、内部建具の立て付けが悪い、門扉の調整などなど。
できるだけその場で対処するように、大工さんが手際よく作業をしてくれます。その場対応ができないものは改めて伺って対応することになります。ところで、私は隣でお手伝い、と言ってもほとんど何もできないので、メーカーにフィルターの在庫があるか電話したり、掃除をしたりする程度、あまり役に立ちません…笑
本当にその選択で良かったのか?
設計する時はいろんな事を想定して、できるだけ問題が起きないようにしています。それでも見落としていたり、使い勝手に不便をかけたりすることがあり勉強になります。
今回の勉強は換気扇の位置です。構造(柱や梁)や窓、棚など考えて位置を決めたのですが、ちょっと高い位置にあります。踏み台に乗って届くかどうか。
窓拭きと同じように掃除が簡単にできるようにしておかないといけません。掃除が簡単にできて、見栄えも良い位置に配置することが大事です。
「神楽坂の家」
竣工:2008年
場所:東京都新宿区
設計:田中敏溥建築設計事務所
木下治仁
一級建築士/合同会社HKA 代表
1975年鹿児島県生まれ。田中敏溥建築設計事務所に13年間勤務し、2016年に独立、2024年に合同会社HKAを設立。東京・代々木を拠点に、木造注文住宅・古民家再生・リフォームの設計監理を手がける。ウッドデザイン賞2度、木の建築賞 職人のチカラ賞受賞。



